日本に生まれて良かったなあと思う瞬間の一つに、温泉に来た時を挙げたい。
僕は歴史が好きなので、温泉の由来などを調べていたのだが、大変興味深いことがわかる。
実は、日本のどこにでも源泉はある。六本木でも温泉が湧き出すくらいだから。
が、温泉を掘り当てただけで、温泉街として成り立つわけではない。
温泉街として発展するためには、まず新鮮な食材、次にお酒。
人間、よほどの温泉マニアでなければ温泉だけには入りに来ない。
だいたい楽しみなのは花より団子。
お食事、地酒。
そこで温泉がついて初めて温泉街として発展する。
お食事とお酒は切っても切れない関係がある。
日本に限らず、美味しい料理があるところに、それに合わせた地酒を作る人が現れる。
ところで、有名な松茸の産地と有名な陶器の生産地がかぶっているという。
備前、伊万里、有田、信楽など。。
それは、昔、ガスがなかった時代に、高温で陶器を焼き上げるために、松ヤニを使っていたからだそうだ。
松ヤニ=アカマツ、つまり松茸の産地。
お食事が美味しいからそれに合わせたお酒を作るために、地酒も発展する。
そして、松ヤニ効果で陶器も発展する。
おいしいお食事、地酒、器。ここで集客の下地が出来、後は温泉を掘るだけ。
非常にシンプルだが、全てが自然の恵みによる産物で、改めて自然に感謝する。
という背景を知り、
僕は旅館に行く際には、地元の窯元でぐい呑みを買い、蔵元で地酒を買い、客室露天風呂に浸かりながら地酒をグイッとやる。
生かされてると思う瞬間。